プロが注目する陶器タイルでできた昔のPhilipsの白熱電球の広告
前回はスペインで人気のSANTA&COLEの照明を紹介しました。訪問したバルセロナやバレンシアでも同社の照明をよく見かけました(バルセロナやバレンシアで実際に城されているSANTA&COLEの照明に関しては、以下の記事をご参照ください)。
3月のスペイン旅行中、バレンシア市内で見つけた陶器タイルでできたPhilipsの白熱電球の広告、かなり古いもののように思われます。
バレンシアは大昔から陶器で有名な街、マニセス陶器と呼ばれており、Philipsの広告も480枚のマニセス陶器を使っていました。
バレンシア特産のマニセス陶器を使った素敵な広告
今や消えかかろうとしている白熱電球を広告にしているので、おそらく何十年も前の広告、Philipsが白熱電球の生産をスタートしたのが1891年なんでひょっとしたら100年以上前の広告かもしれません。
紙の広告と違って長年月残ります
普通壁に貼る紙の広告だと、すぐに劣化してしまい、数ヶ月もしたら消えて無くなってしまうかもしれません。しかも白熱電球自体が過去の技術でかなり以前から広告対象でなくなり、LEDの急速な普及でこの世から消えかかっているのに、マニセス陶器でできた広告は未だに健在です。
落書きや汚れはありますが、洗えば色褪せもなく綺麗なままだと思います。陶器タイル特有の温かい色合いも素敵でした。ノスタルジーを感じる図柄も心の琴線にビシビシ触れてきます。
陶器の広告はメンテナンスを施し続ければ半永久的に保ちます
紙の広告と違って陶器タイルでできた広告は建物が存在し続ける限り永続しています。風雨に晒されても劣化せず色褪せとも無関係です。
おそらくこの建物は間もなく高級なホテルに生まれ変わるので、その時初めてこの素敵な陶器タイルの広告も取り壊されるであろう古い壁ごとこの世から姿を消すことになると思われます。
スペインねたラストは建築物のライトアップの進化についてです。
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