プロが選ぶテーブルランプ十選
新年明けましておめでとうございます。新しい年を迎えるにあたり、これまでの総括を兼ねて輸入照明をジャンル別に分けて個人的な順位付けをしてみたいと思います。
まずはテーブルランプの順位付けをしてみました。
選定基準はデザイン、ストーリー性、テクノロジー、機能性、シンプルさです。コストと売れ行きは基準から省いています。
あくまで個人的な見解ですので、その点ご了承下さい。
10位 FLOS BON JOUR unplugged by Philippe Starck
![BON JOUR unplugged by Philippe Starck](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/A576DDDD-6252-4D01-9C5F-5B7AA489B085-e1577794474121.jpeg)
LEDの普及とバッテリー技術の進歩により、ますます普及していくことが予想される充電式照明において、初めてデザイン性および光の質で素晴らしいパフォーマンスを達成した点を評価してこの照明を選びました。
素晴らしいプロポーション、EDGE LIGHTINGという快適な面発光の上質な光、マグネットカバーによってセードの着せ替えが自由にできるギミック性を評価しました。
9位、FLOS KELVIN EDGE by Antonio Citterio
![FLOS KELVIN EDGE by Antonio Citterio](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/4252B88D-CADC-485A-9D53-6634B505F162.jpeg)
どんどん進化を続けるKELVINの最新バージョン、EDGE LIGHTING技術により、それまでの粒状発光から面発光に切り替わり、より広い範囲を照らすことが可能になりましたが、最大の評価ポイントは色温度を切り替えることが可能になり、寛ぎの時間は色温度を落とし、作業時間は色温度を高くすることで寛ぎと作業効率を両立できるようになったことです。
8位、OLUCE ATOLLO 235 by Vico Magistretti
![OLUCE ATOLLO 235 by Vico Magistretti](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/08DEE11B-E33F-45C7-BEAA-258A7DE630A2.jpeg)
高さ70cm、幅φ50cmの巨大なガラスの発光体、ドーム状のセードと円柱コーン状の本体全てが発光し、さらにセードと本体の接点を起点にしてセードを傾けることができるので斜め方向に光の向きを変えれるギミックさを評価しました。
7位、SHOGUN TAVOLO by Mario Botta
![SHOGUN TAVOLO by Mario Botta](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/C396ECF8-0488-4738-9CD8-53ED6EF5567B.jpeg)
80年代の傑作照明、これだけ遠慮ない個性の塊のような意匠性の潔さがほぼ全てです。光源を2種類のメッシュ状のカバーで覆っているので壁面に映り込む影の交差が美しいです。
6位、FLOS EXTRA/T by Michael Anastassiades
![FLOS EXTRA/T by Michael Anastassiades](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/31E71FBA-7636-4518-99FC-8CFBA1BF950D.jpeg)
厚さわずか10mmのアルミのソリッドな平板を最新のCNCマシーンで切削し、電装部品と光源を10mmの厚みの中に凝縮することで一切突起部を排除、真円のガラスとバランスを取ることで絶妙な角度で自立する構造美が評価ポイントです。残念ながら本国での生産は終了しました。
5位、FLOS BIAGGIO by Tobia Scarpa
![FLOS BIAGGIO by Tobia Scarpa](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/7F05FDB9-542D-4227-99AD-9B2C5EB5C975.jpeg)
一塊のカラーラ大理石をCNCマシーンで2体切り出し、職人の手技で削って磨いてくり抜いて作り上げるアートピース、半分以上の大理石はロスになりますので環境には良くないですね。
4位、SANTA&COLE CESTITA BATERIA by Miguel Mira
![SANTA&COLE CESTITA BATERIA by Miguel Mira](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DB9722E0-7143-4EA1-B224-7328524C58CD-e1577793830691.jpeg)
俵型のガラスの形状に合わせて専用治具で曲木加工した木製フレームでぴったり包み込んだユニークなフォルムが洋にも和にも合わせることができる万能デザインに、LED充電技術を組み合わせることで完全に場所の制約から解放されたポータブル使用が可能になりました。
3位、FLOS TACCIA by Achille & Pier Giacomo Castiglioni
![FLOS TACCIA by Achille & Pier Giacomo Castiglioni](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/5C505AE3-BAC9-40EC-9104-0854CAD651ED.jpeg)
カスティリオーニ兄弟の理想はデザインの存在が無になった照明です。放熱フィンの付いた本体内の光源から発する光が透明のセードを通して宙空に浮かんでいるように見えるアルミプレートに反射し、透明セードを通して周囲にグレアフリーの快適な光を拡散し、光の向きを自在に調整できる自由な構造です。
2位、ARTEMIDE LESBO by Angelo Mangiarotti
![ARTEMIDE LESBO by Angelo Mangiarotti](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/91938DC8-0252-47E7-9160-20C30CE08875-e1577794741454.jpeg)
ムラーノの吹きガラスの高度な技術によるクラフツマンシップの塊、照明としての凄さは、内部の電球に近い部分の乳白処理は濃くし、電球から離れるにつれて徐々に乳白処理を薄くすることによって全体を均一な照度に統一している点です。
そして僕がテーブルランプ部門で1位に選んだのが、
1位、SANTA&COLE GIRA by J.M. Massana, J.M. Tremoleda, Mariano Ferrer
![SANTA&COLE GIRA by J.M. Massana, J.M. Tremoleda, Mariano Ferrer](https://www.hckjx206.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/D6AB94CC-2F3B-424F-BF48-86DC750278F0-e1577794118789.jpeg)
SANTA&COLEのGIRAです。スクエアのベース、パイプのステム、傘状の金属セードだけというシンプルの極み、それでいてベースセンターのボールジョイントで自在にステムを可動でき、さらにクリップで電球にダイレクトにはめ込んだセードも自在に調整可能、機能美を追求した結果デザインも秀逸、全てが無理なく集約した究極の傑作照明です。
テーブルランプはシンプルさと機能美とストーリー性が大切
傑作テーブルランプに大切なのはシンプルで使い勝手が良く、さらに技術や思想的なストーリー性だと思い、セレクトさせていただきました。次回はフロアスタンド十選を紹介します。
なお、ここに挙げた全ての照明は弊社で販売可能ですので、ご用命の際はケーイーアイデザインまでお願いいたします。
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