フランクロイドが設計した名建築のために製作した照明や備品類
前回はフランクロイドライトが設計した名建築ヨドコウ迎賓館(旧山邑家別邸)の建物の紹介をしましたが、今回はその2回目、照明を中心とした備品類の紹介です
照明に関しては、タリアセンやストーラー、ホフマン邸のような普遍性のあるデザインでなく、時代にそぐわないという感じはしましたが、建物との親和性はバッチリでした、しかも取り付け部等の目立たない箇所のディテールが抜群に優れていました
それに較べると、当初はなく後日追加されたTALIESIN FLOORやTABLEは建物との相性が悪く、とても違和感を感じました、しかも60台のフィラメント電球は全てLED電球に変更されており、眩しくて直視できずオリジナルの快適さを損なう残念な結果となっておりました
オリジナルの照明、ガラスセードの金属の縁取りをしているタイプ
オリジナルの照明、取付部のデザインが凝っています
オリジナルペンダント照明部ディテール
タリアセン1フロア、元々はなかった照明です
同じく後日追加されたタリアセン1フロアのブラック
こちらはテーブルタイプ、この建築には違和感を感じる
応接間のオリジナルデスク&チェア
細かいタイルを使用したお風呂、幅が狭く縦に深いお風呂、当時の通常基準なんでしょうか?
一枚石の洗面シンク
デザインが凄い気に入りました
再現されたオリジナルデスク&チェア
超絶オリジナル蝶番
無垢の真鍮製の蝶番、神が宿っているとしか思えない
当時のまま現存している照明や家具、調度類は貴重な文化財
建築もさることながら当時の生活スタイルに合わせてこの建物の為にデザインされた照明や家具、調度類は計り知れない文化的価値を有しています。
一部の照明等でおやっと思わされるところはありましたが、照明だけでなく家具や部材等もオリジナルが多く維持されており、猛烈に見応えがある鳥肌ものの内容でした
次回はこの時期限定の夜間見学でしか体験することのできない素晴らしい景観の紹介です。
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